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2005/04/09

NH-HD5。。あえてまた槍玉に挙げてしまう。

NW-HD5の紹介記事。
前回ネタとしてこきおろしてしまったがまたも、の感じになってしまう。
別にSONY嫌いではなくて期待しているから故なのだが。
どんなメーカーであろうと一人勝ちは健全ではない。 Apple社は理想や夢がライバルなので一位に驕るメーカーではないほうではあるがそれを差し引いてもよろしくはない。
やっぱりそれを落とすのはSONYであるという意見は多いのではないだろうか。

まず、一言。SONYらしさがまったくない。SONYのバッジをとったらどこのメーカーの作品だか判らないだろう。
SONYの製品というのはロゴがなくてもSONYらしさが光り輝いていた。
しかし、これではもしかしてどこかのメーカーに作ってもらった製品なのか、と冗談さえ言いたくなる代物に見える。
まぁ、これに限らず昨今のSONYはそういう揶揄をされる製品が多いが。

操作性の一新とはメーカーにとっては賭けになる。まず、過去が間違いであったことを認める行為である。無論、 間違いは正すべきであるが。
多くの場合、従来のユーザーを切り捨てる代償として新しいユーザーを取り込むという行為でもある。
だからこそ、多少の間違いは継続し細かな見直しを続けることで改善を行っていく。
無論、それ以前に、最初のモデルで基本的な部分を十分に煮詰める必要がもっとも肝心なことである。
同一シリーズにおける小手先の操作性の一新は最も忌むべきことなのである。
操作系に関してはシンプルにしたという。
前回がひどくて今回はiPodに倣ってシンプルにしてみました、っていう印象しかない。
「慣れれば・・」という表現がいくつか散見される。記事も悪いのかもしれないが、少なくとも最近の私にはひどく悪印象に受ける。 こういうのにいらつきたくないのだ。
いい商品というのはこういうところにも気を使い、徹底的に直すからだ。

あと、単純に言えばキーを増やすことはたいてい間違った方向に進んでいる。

全体のできは確かに良いんだろう。元々はできの良かった子が最近不調だったけど、今度は頑張ってテストでいい点を取った、 つうような印象か。よく頑張ったね。
で、それで終わり。じゃあ買おうとかいう気持ちがまったく起きてこない。面白みが全然ない。
王者に対して勝ってやろうという気迫がまったく感じられない。つうか、もう諦めてるのかな。
SONYってそういう会社だっけ。まぁ、いいけど。

今はナンバーワンよりオンリーワンなんていう言葉も古くなりつつあるけど、その意味はなんであったのか。 SONYは昔からオンリーワンであり、それ故にナンバーワンになるとは限らなかった。しかしそれ故にファンも多かった。
今、そういう言葉が意識される時代になったのに、オンリーワンをよしとしてきた会社がなにをやっているのか。

この会社に限らず、この手の製品で最近は開発サイクルがとみに短くなっているようだ。
多分いろんな引っ掛かりも修正する時間がなかったのだろう。作って判ることも多いからだ。

開発サイクルが短くなる、というのは相当上層部が大鉈を振るっていない限りは開発そのものに皺寄せが来る。 上位方針から企画までと開発終了から工場が動き生産になるまでの日にちというのは減らしづらいものだからだ。
前者は上層部や外部販売関係が絡むので急かしにくい。それが開発スタートまでを遅らせる。スタートしてからの方針変更も起こる。 180度方針転換したとしても日程は変更がないことが通常だ。後者は色々なものの流れの革新をしないと日数は減らない。 IT化をしたつもりでも旧来の考えの延長を電算化しただけでは日数が減るわけがない。むしろ機械的に進行するため柔軟性が失われ、 結果的にその穴埋めで以前より酷いことになる。
その結果として開発が極端に減少することになる。総日数を2割減少する、とした場合、開発日数は2割ではなく大雑把にいって3, 4割は減少するだろう。
そして開発は知恵を絞る。無駄を無くすために、きちんと当初から設計仕様書を書き、それを全うすればいいではないか。 品質向上の基本でもある。それのどこが悪いのだろうか。
そして当然、当初の仕様を満たしてバグがなければ製品として成立するという考えになる。当然だ。
ミスがなければ予定通りに出荷できる。何が問題があろうか。その通りだろう、きっと。

でも、売れない。

さて、何もないところから白紙に向かって完璧なソフト仕様を書き上げられる天才などこの世の中に存在するのだろうか。 今の多くの企業はそれはスキル向上によって可能になる、またはそうあるべきだという前提に基づいてしまっているのではないだろうか。
iPodの開発では「ある曲にたどり着くまでの感覚」に非常に気を配って何度も直させたという。ジョブス自らも何度も評価しているようだ。 成功までは試行錯誤を繰り返している。
市場に出すまで何度も繰り返している。技術者は何度も直して大変だったろう。しかし、その反面、楽しかったかもしれない。 楽しいということはモチベーションにつながる。
よいものができたとなるまで徹底的に繰り返す、それを許容する環境を成立させる。
そんなことは実際には難しいがそれをやってのけているApple社は稀有なところであり、 だからこそ真似がいまだにできないその成果がiPodなのだろうな。

なんかいつもに増して駄文になってしまった。
直すとどんどん悪化してしまうのでこれで諦めるとする。

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