原因について
たまたま朝の番組でみた話(日本エスカレーター協会のえらい人が声の出演あり)によると
過重量であるという結論だった。
以下、適当にネット記事を拾い読み
読売新聞
東京ビッグサイトでは、イベントの運営会社に、エスカレーターのステップに続けて2人以上を乗せないよう指導していたが、目撃者によると、事故当時、各ステップに2~3人が乗っていたという。日本オーチスの広報担当者は「テレビ映像を見る限り、異常な乗り方」と話している。
テレビ映像には平常時の映像は私は見ていないのだが。
まあそれはさておき、2人では問題ない。各ステップに3人が乗っていたそうだが、恐らくまばらにだろう。
その辺は先の記事の岡田氏の話と食い違ってしまうためだ。
それにしても2人というのは極普通の乗り方だろう。3人はたまたま友人同士であればその程度乗るのは普通ではないだろうか。
デパートや駅などではよくある話ではなかろうか。
普通の人であれば異常であるという感覚は無いだろう。
つまり広報担当の方の感覚には疑問を持ってしまう。
日経新聞
開場と同時に入場者がエスカレーターに殺到し、事故が発生した。事故機のような幅1m程度のエスカレーターの場合、通常は1ステップ(踏段)に2人しか乗らないが、事故が起きたときは3人乗っている様子も確認されている。
なんか誤解を招く記述の仕方である。
まず、殺到したということは、先導グループにいた岡田氏の話と食い違っている。基本的には2人づつ整然と乗っていたが、3人になってしまったところもある、というレベルのようだ。
国土交通省は8月4日、東京都江東区の東京ビッグサイトで発生したエスカレーター事故について、事故原因などを調査するよう関係機関に要請したことを明らかにした。
とりあえず公的なリポートが出るようだ。
朝日新聞
同展示場などによると、エスカレーターは幅1.2メートル、長さ約30メートルで、84段あり、傾斜約30度。同署によると、1段あたり130キロの重さまでと定められているという。だが、目撃者によると、一部で1段に3人くらい乗っているように見えたという。
これも見えたという、という実に曖昧な発言。
それはさておき、私はこの数値に驚く。130キロという数値は果たして設計上妥当なのか。2人乗るということは一人あたり65kg以下でないと駄目なのだ。成人で65kgという数値はおそらく平均値あたりではないだろうか。
ちなみに通常の体重計というのはおよそ130kgぐらいが上限らしい。
つまり人一人というのは130kgぐらいは想定するものですよ、ということではないのだろうか。
オーチス社は「駆動して逆走することはないが、過重量でとまり、自然に落ちることはあり得る」としている。
これも驚く。
過重量でとまるのは当然としても自然に落ちることがありえるというのだ。
ここでは落ち方が問題である程度制動が効きながら落ちるのならよいのだが、岡田氏の状況説明からするとどうも自然落下、つまり加速をつけながら滑り落ちていっているようなのだ。
社の人はどちらのつもりで言っているのかは不明だが落ちても当然という設計をしているということに驚く。
朝日新聞の図からみるとエスカレーターは先頭の人たちにすればおよそ6割がた来たところで停止したということのようだ。
つまり2人が許容搭乗数としてまだ最大搭乗数(?)の6割も乗っていないのだ。
仮に3人ぎっしり乗っていたとしてもまだ2人ずつ乗っている数とほとんど同じというところなのだ。
毎日新聞
設計上は、ステップ当たり130キロの計算で、計1万1180キロ(ステップ86段)の荷重に耐えられるが、オーバーすると自動停止する。目撃者によると、発生時は、客らが数珠つなぎのような状態だった
オーバーしたが自動停止はしなかった。
エスカレーターが自動停止してもなお乗る人などいない(というか前の人がつかえているのだから乗れない)からそこからは荷重は増えるわけが無い。
破壊前に止まったというのをどう捉えるかという話になってしまうが、理屈上の自動停止をしたとしても、自動停止状態から破壊・落下に至ったということになる。
これは設計としてどうなのだろうか。
記事としては殺到したから、というのをどうも強調したいようだが、事実を拾い上げていくとどうもあやしい。
そもそも殺到したというが、最前列の岡田氏はずっと立ち止まって乗っていたわけだからそこからずっと人が詰まっているはずの後方、エスカレータに乗る時点で“殺到”することは困難である。
入り口までに殺到することは仮にあってもそれは事故とは無関係であるのはいうまでもない。
仮に2人であれば隙間をすり抜けていく不届き者がいるかもしれないが(かなり難しそうだが)、ところどころ3人乗っているという証言が本当だとすればそこですぐ詰まってしまうわけだ。
この時点で話が矛盾している。
仮にオーチス社の見解をそのまま受け取ると、オーチス社のエスカレーターはこういうことになる
・エスカレーターというものは平均体重以上の人の場合は2人でも危険だから並んで乗ってはいけない。
・過重量で故障した場合、とまるかもしれないが落ちるかもしれない。
エスカレーターというものがこんな設計基準(目標)であることに私は正直驚く。
いきなり落ちる状況になることにも驚く。
安全機構というのは考えすぎると際限が無いが、すくなくとも過重量がかかれば壊れる前の尤度がある状態で警報装置が鳴るなり、無視しつづければ停止するのが常識的なところではないのだろうか、と思う。
いや、そう思っていた。
それが間違っていたというわけなのだろうか。
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